日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

◆E-MATタイプ別リソース集

患者アセスメントカンファレンスシートについて

 定期的にカンファレンスを開催する事で、チーム内の情報共有と治療方針を統一する事ができ、難渋している患者さんの離床が前進します。カンファレンスの運営に関しては、事前にカンファレンスの対象者を決めておき、この「患者アセスメントカンファレンスシート」を活用して下さい。このシートをメンバー全員に配布し、カンファレンスの開催時間の前までに「患者アセスメントシート」の8項目について各自の評価で記入しておくと、患者さんの病態整理に役立ちます。次にカンファレンスで各職種のメンバーから挙がった意見を記載し、そこから見えてきた問題点を抽出し、治療方針を話し合って下さい。また、カンファレンスの進行は代表者1名が司会を担当すると円滑に行う事ができます。

離床共有チェックシートについて

 セラピスト、病棟スタッフ、患者で共通の目標に向けて離床を進めるためのシートになります。 リハビリでの離床時間と病棟での離床時間を表に書き込むことで、だれが、いつ、離床に対して介入しているか明確になります。 実施時間は色つきの帯で示すと分かりやすくなります。 完成させたチェックシートは患者様の見える場所に掲示できると、離床に対しての意欲向上にもつながりやすくなります。

活動報告書について

 定期的に活動報告をまとめ、E‐MATの実績を残しておくと、施設内におけるE-MAT活動に対する理解が得やすくなります。活動報告を記録する際はこの活動報告書を活用してみて下さい。活動内容、頻度(2回/月など)、結果(活動を通して何が変わったのかなど)などを記録するとよいでしょう。記録に関しては、例えば代表者が毎月記録する、あるいはメンバー内で記録係りをローテーションさせてもよいでしょう。

E‐MAT活動データ報告用紙について

E‐MAT活動が円熟してきたチームは今までの活動の効果を調査する事が重要です。E‐MAT活動によって患者さんにどのような好影響が生れたのかを客観的に示す事でE‐MATの必要性を証明する事ができ、またメンバーのモチベーションUPにも繋がります。活動データをまとめる際は、この「E‐MAT活動データ報告用紙」を活用して下さい。 これらのデータをまとめた後は、院内発表会や学会発表などを計画し自施設におけるE‐MATの発展を目指しましょう。 ※データ採取の際は、予めアウトカム項目(呼吸器離脱までの時間などの調査対象項目)を決めておき、E‐MAT結成前後で比較できる様にE‐MAT結成前のデータも採取しておきましょう。