日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【筋トレすれば痛みは消える?】半月板損傷+変形性膝関節症に関するエビデンス

半月板損傷と変形性膝関節症の患者さんには、「まず下肢筋力アップを!」と、指導する場面が多いと思いますが、症状の改善につながっているのか、疑問に感じることはないでしょうか。そんな疑問に答える、筋力アップと痛みに関する興味深い報告が届きました。

この研究では、半月板損傷と変形性膝関節症を併せもつ患者さんを対象に、リハビリを行い、その前後で大腿四頭筋とハムストリングスの筋力と、患者さん本人が答える痛みを調べています。その結果、多くの患者さんで膝の痛みは全体としては軽くなっていましたが、筋力の変化はごく小さい人が多く、筋力が増えた分だけ痛みが減る、というわかりやすい関係は見られませんでした。

つまり「筋トレで少し強くなったから痛みが良くなった」というよりも、リハビリのなかで行われる動作練習や荷重のかけ方の工夫、安心感や理解が深まることなど、筋力以外の要素も痛みの改善に大きく関わっている可能性が示されたと考えられます。半月板損傷と変形性膝関節症の患者さんの「痛み」と「筋力低下」には、筋トレだけに頼るのではなく、動作指導や心理面のサポートなども組み合わせた“多面的なリハプログラム”が重要だと感じる報告です。

下記原典では、筋力と痛みの変化のグラフや、どの程度の筋力変化でどのくらい痛みが変化したのか、詳細な結果を読むことができます。是非、ご覧ください。

Sullivan JK, et al. Association between changes in muscle strength and pain in persons with meniscal tear and osteoarthritis. Osteoarthritis and Cartilage Open. 2020;2(3):100072.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9718231/

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