離床を安全で効果的に行うためには、患者さんの離床状況を多職種間で正確に評価することが重要です。そんな離床レベルの評価について、沖縄の安村先生や当会代表の曷川らから、興味深い研究結果が報告されました。
この研究は、日本の急性期の入院患者さん100名を対象に、11段階で離床レベルを評価する日本版ICUモビリティスケール(IMS)の、使いやすさと評価者間の正確さについて調査しています。その結果、日本版IMSは、スタッフにとって使いやすく、信頼性の高い評価ツールであることが分かりました。
質問票調査では、96%の人がIMSの内容が分かりやすいと答え、正確性については、多職種間で「ほぼ完全な一致」の評価を示し、日本版IMSは有用で信頼できるツールであることがわかりました。わかりやすいツールを用いて、多職種が離床レベルを共有することで、患者さんの離床が進めやすくなると感じる研究です。
下記の原典では、日本版IMSの具体的な内容や質問票の結果などを表で見ることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Daisetsu Yasumura Hajime Katsukawa et al.Feasibility and Inter-rater Reliability of the Japanese Version of the Intensive Care Unit Mobility Scale.Cureus. 2024 Apr; 16(4): e59135.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11129613/
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