脳梗塞急性期の治療は、血栓溶解療法と並んで血栓回収術が行われることがありますが、血栓回収術後の離床は何に気を付ければよいのでしょうか。
そんな、血栓回収術後の合併症と予後について興味深い報告が届きました。この研究では、脳梗塞急性期に血栓回収術を受けた149例について、術後の頭部CTにおける急性脳浮腫の有無で、予後の違いがあるか調査しています。その結果、血栓回収術後に急性脳浮腫があると、退院時のADLや機能レベルが有意に低く、院内死亡率も高いことがわかりました。血栓回収術後患者さんの離床前には、神経症状やバイタルサインに加えて、画像による脳浮腫のチェックも重要だと感じる研究です。
下記原典では、脳画像からみた脳浮腫の重症度をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。
Yanqi Shao et al. Large mismatch profile predicts rapidly progressing brain edema in acute anterior circulation large vessel occlusion patients undergoing endovascular thrombectomy. Front Neurol. 2023 Jan 4;13:982911.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9846046/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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