日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.710 【ひと工夫で変わる!】側臥位での腰部アプローチに関するQ&A

質問

腰部へのアプローチの際に、椎間板の圧を意識する必要性がわかりましたが、背臥位より側臥位のほうが椎間板の圧が高いのはなぜか教えてください。

回答

側臥位で椎間板の圧が高いのは、骨盤があって腰部が浮いてしまうためです。実際に背臥位と側臥位の姿勢をとってみるとわかりますが、背臥位では脊柱が床面に沿って支えられるので、脊柱(椎間板)にかかるストレスが少ないです。これに対して、側臥位では、骨盤と肩が視点となり、その間の脊柱は極端にいうと宙に浮いた状態となります。そのため、脊柱に支持がない分ストレスが上がるのです。

対策として、側臥位でアプローチを行う際には、下側の骨盤の上(脇腹)のスペースをタオルで埋めると、脊柱の支えとなり、椎間板の圧を軽減できます。是非、試してください。

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