日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.708 【どうやって鍛える!?】舌圧に関するQ&A

質問

嚥下には舌圧が重要ということですが、舌圧はトレーニングすることはできるのですか?

回答

飲み込む時の舌の役割は、口蓋に舌を押し付けてその力(舌圧)で喉頭に食物を送り込むことです。舌圧が弱いと食物が口腔内に残ってしまったり、食物が喉頭にくっつき、ムセの要因になることため、嚥下のために舌圧低下の予防は重要です。

舌圧の低下を予防するためには、舌運動を行うことがお勧めです。お勧めの舌運動を、上の図に示す3つ紹介します。

1つ目は舌を頬の内側に押し付けて、自分の指で口の中の舌を押さえて抵抗運動を行うものです。

2つ目は舌で下顎と鼻を触れるつもりで、上下に動かす運動です。

3つ目は、スプーンなどを使って、舌に当てて押し、その力に抵抗するように舌を上げる運動です。(右から・左から・前からと同様に行います)。

それぞれ一日に各10 回実施しましょう。舌圧も四肢の筋と同じように、低下してから回復することは大変なので、早期から上記の練習を行い、舌圧低下を予防するように意識することが重要です。参考にしてみてください。

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