
質問
TKA術後の関節可動域拡大のために、病棟でCPMをルーチンで行っていますが、本当に効果はありますか?
回答
CPM(Continuous Passive Motion:持続的他動運動装置)は臨床で一般的に用いられていますが、TKA(人工膝関節全置換術)後のルーチンとしての利用は推奨されません。CPMは、自動運動が困難な患者さんに対して一時的に可動域の維持を図る目的で使用されます。しかし、TKA術後の患者さんの多くは、術後翌日から荷重が許可され、自動運動が可能な状態になることがほとんどです。そのような状況下で、ベッド上でCPMをルーチン的に継続することには、明確なメリットが見出しにくいと考えられます。
日本の理学療法診療ガイドラインによると、TKA術後のCPMの使用については、可動域練習としてCPMを用いる場合は、術後14〜17日目までの使用が推奨されており、長期的な使用は推奨されていません。17日目以降は自動運動を中心とした可動域練習が推奨されています。
また、米国理学療法(APTA)の人工膝関節全置換術に関する臨床実践ガイドラインにおいては、一次的で合併症のない人工膝関節全置換術(TKA)を受けた患者に対して、理学療法士はCPM(持続的他動運動装置)を使用すべきではないとあり、使用自体が推奨されていません。APTAのガイドラインでは運動機能訓練や神経筋電気刺激(NMES)が推奨されています。
臨床では医師と連携し、薬や神経筋電気刺激(NMES)などを活用して疼痛緩和を図りながら、自動運動を促すことが求められます。患者さんが病棟で行える自動運動を指導し、病棟とも共有して進捗を確認しながら進めていきましょう。
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