
質問
片麻痺患者さんの立ち上がり動作が過剰な努力性の動作になってしまう場合、効率よく動作を行うためのハンドリングで気をつけるポイントは何がありますか?
回答
立ち上がり動作の構成要素として、①垂直方向へのモーメントの生成、②支持基底面における重心の安定とスムーズな移動、③支持基底面の知覚、視覚情報、前庭系などの統合による環境適応が挙げられます。
これらの要素を個別に評価し、動作が努力的になっている要因を見極めた上で、効率的な動作へと導くためのハンドリングと、姿勢の安定性・運動性をつくるためのポジショニングや環境設定を検討することが重要です。
安定性・随意性・環境適応力が不足している状態では、抗重力方向へ力を発揮することが難しくなります。準備ができていない状態で、ハンドリングによる立ち上がりを誘導しても、追従できず「動かされる」感覚から抵抗や恐怖が生じ、姿勢の固定につながり、結果的に過剰な努力性を伴う動作となってしまいます。
まずは、座位における支持基底面への適応力を高めたうえで、安定性を確保していきます。そのうえで、立ち上がりに必要な安定性や姿勢変換に対し、麻痺側が追従しやすい筋トーンの調整や運動性を促していきます。
ハンドリング時には、視覚情報も限定するように、姿勢の誘導と安心できる環境設定を図っておくことが大切です。これらのこと意識して、一方的なハンドリングにならないように気を付けてみてください。
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