日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.667 【2つのアセスメントポイント】浮腫と尿量に関するQ&A

質問

在宅で尿道カテーテルが留置されていない心不全の患者さんをみています。浮腫があるのですが、尿量はどのように把握したらよいですか?

回答

心不全患者さんの水分管理は重要な治療の一部ですが、在宅で尿道カテーテルがない場合は、尿量の把握が困難となります。そんな時は「飲んだ水分量」と「体重」をみて尿量を把握しましょう。

基本的に飲んだ水分と同等の量の尿が排泄されるので、飲んだ量を記録するようにします。飲んだ量より尿量が少ない場合は、心不全や腎障害を疑い、注意深くアセスメントする必要があります。ただし、飲んだ量が全て尿として出ずに、体内に残っていると心不全の増悪につながるため、併せて体重の評価を行うことが重要です。

体重の評価に関しては、3日以内に2 kg以上の体重増加を認める場合は、利尿剤の投与量調整が必要な心機能の状態と考えられるため要注意です。在宅の患者さんでは、飲んだ水分量と体重を記録するよう指導しましょう。

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