質問
褥瘡リスクの高い患者さんの離床時に使用するマットレスは、ウレタンとエアーはどちらが良いのですか?
回答
マットレスのウレタンとエアーは、それぞれ特徴が異なるので、患者さんに合ったものを選択するのがお勧めです。通常のマットレスに比べて、ウレタンとエアーマットレスはどちらも体圧分散に優れているので、褥瘡予防に有用です。その上で、それぞれの特徴をお伝えします。
まずウレタンのメリットは、軽量で安価、エアーに比べるとマットレスの上で、安定して離床時の動きがとりやすいことが挙げられます。デメリットは、エアーに比べて体圧分散効果に欠ける、繰り返しの使用でマットがヘタってクッション性がなくなることです。
一方でエアーのメリットは、体圧分散効果が高いこと、自動で接触圧を調整できることです。デメリットは、フワフワして離床時の動作がとりにくい、電気を必要とすることと、モーター音がすることなどがあります。
これらの特徴を患者さんに当てはめると、比較的離床レベルが高い人にはウレタンが、より褥瘡リスクが高い人にはエアーが適していると考えられます。マットレスは褥瘡ケアの重要な1つなので、離床レベルに合わせて選択してみてください。
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