質問
エピソード記憶と意味記憶の障害で、アプローチは変わりますか?
回答
エピソード記憶と意味記憶の障害に対するアプローチ方法は、ほとんど同じです。
エピソード記憶とは、「私が国家試験を受けた日は雪でとても寒い日で、試験に遅れないように早起きをしました」のように、出来事になぞらえて記憶しているものです。
対して意味記憶は、「チョコレートは甘い、コーヒーは苦い」などのように、言葉や物に意味をつけて覚えている記憶のことです。
エピソード記憶、意味記憶とも反復学習が有効で、特に五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)を活用することで覚えやすくなります。例えば、メモに書いて冷蔵庫の扉に貼っておく、時間になったらアラームを活用して知らせる、といったアプローチが効果的です。人間は脳の大脳新皮質の約7割を使って目から入る映像を処理するので、文字だけよりも図や写真を活用した方が記憶しやすくなります。また、覚えることはできるだけ簡潔にしたほうが記憶に残りやすいので、「簡潔明瞭」を心がけましょう。
環境が変化すると記憶しにくくなるので、同じ環境下で何度も繰り返し覚えることが大切です。記憶障害は周囲で関わる人だけでなく、本人にとっても大きなストレスになりかねません。まずは記憶障害について理解を深め、本人が心地よく過ごせる環境づくりを支援していきましょう。
[高次脳機能障害の評価・アプローチを学びたい方は]
11月12日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
高次脳機能障害の重症度と障害別に評価・アプローチ~エビデンスと経験知から学ぶ実践のコツ~
【講師】中村 昌孝 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r174-2023#/
〇高次脳機能障害と離床完全攻略セミナー 全2回
※2回まとめて申し込みで2000円クーポンプレゼント
https://www.rishou.org/seminar/theory/x69-2023#/
[Q&A形式で離床のポイントを学びたい方は]
離床を10倍進めるための“活きた”Q&A
見本ページはこちら▼
https://www.rishou.org/publication/qa-series-1#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet