質問
完全側臥位法での嚥下の利点はわかりましたが、完全側臥位から座位での食事摂取に姿勢をアップする目安はありますか?
回答
完全側臥位法から座位に姿勢をアップしていく目安について、明確なエビデンスはありませんが、臨床での実践をもとに説明していきます。
基本は3食経口摂取が可能で、嚥下調整食2-2もしくは嚥下調整食3が嚥下惹起遅延なく、摂取できるようになった段階で検討します。
まずは、リクライニングもしくは前傾座位、椅子座位にて、嚥下調整食2-2もしくは嚥下調整食3で直接嚥下訓練を実施して、 むせや嚥下反射惹起遅延、嚥下反射惹起のタイミングのズレがないかを評価します。この段階で可能であれば、嚥下内視鏡か嚥下造影の実施をしています。
嚥下内視鏡か嚥下造影の実施が困難な場合は、上記の嚥下調整食を少量、直接嚥下訓練で経過をみつつ、一週間程度で痰の増量、肺炎を疑わせる発熱がなければ、昼1食から始め、徐々に3食起こした姿勢にて摂取に上げています。参考にしてみてください。
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