質問
腸内環境が悪いと肝機能が悪化するのはなぜですか?
回答
腸と肝臓は胆汁酸の受け渡しを相互に行う「腸肝循環」があり、腸内環境が悪いと、肝機能の悪化につながります。その理由は、腸から肝臓に戻る胆汁酸が、腸内細菌の代謝を受けるためです。
腸内細菌の中に悪玉菌が多いと、胆汁酸は細胞毒性を持ち、この細胞毒は肝星細胞の細胞老化を促進、炎症性サイトカインを分泌し、発がん性を高めます(文献)。このように、腸内環境は肝機能と密接な関係があるのです。腸内の悪玉菌を増やさないためには、食事はもちろん重要ですが、腸の血流を改善することも有効です。
便の溜まりやすい大腸の屈曲する場所である、上行結腸から横行結腸、横行結腸から下降結腸、下降結腸からS状結腸などを意識して、腹部に優しく圧をかけることで、血流の改善を期待できます。是非、試してみてください。
文献
Burnat G,et al. Bile acids are multifunctional modulators of the Barrett’s carcinogenesis. J Physiol Pharmacol61,2010:185-192.
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