質問
慢性呼吸不全では、肺の過膨張で横隔膜の動きが制限されるということですが、横隔膜の動きが悪くなってきているかどうか、どのようにアセスメントすれば良いですか?
回答
横隔膜の動きを、胸郭に手を当てて確認してみましょう。具体的には、季肋部に母指と母指球を沿って置き、軽く圧迫し、置いた手が吸気時に押し返される感じがあれば、横隔膜の動きが十分あると判断できます。また、打診でも評価できます。
横隔膜の高さは、肺と肝臓の切り替わる肺肝境界で推測できます。打診において、肺は高い鼓音で、肝臓は濁音に変わります。この、音が切り替わった高さが肺肝境界であり横隔膜の高さということです。正常では、吸気と呼気で肺肝境界の位置は4から7cm変わるといわれていますので、4cm未満の場合には、横隔膜の動きが悪いと考えられます。参考にしてみてください。
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