質問
排尿バックの中が紫色になっている患者さんがいます。痛みや発熱はないのですが、離床は進めて大丈夫ですか?
回答
感染兆候を確認して、炎症が強くなければ離床継続を検討しましょう。時々排尿バックが紫色になってビックリすることがありますよね。これは、紫色蓄尿バック症候群(Purple Urine Bag Syndrome)といい、尿中に含まれている『インジカン』という物質が、尿中の細菌によって紫色素に分解され、これらの色素が尿バックやカテーテルに沈着することで紫色に見える現象です。紫色蓄尿バック症候群は、尿路感染や便秘で起こることが分かっているので、尿自体の異常よりも、感染兆候や排便コントロールが離床のリスクと関連します。
紫色蓄尿バック症候群だから離床ストップ、と考える必要はありませんが、発熱など感染兆候があれば注意が必要です。感染管理や排尿・排便コントロールの方針をチームで話し合って、離床の継続について検討することをお勧めします。
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