質問
前十字靭帯損傷の術式とアプローチのポイントを教えてください。
回答
前十字靭帯損傷に対する手術には、膝蓋腱を移植腱として使用するBTB法と、半腱様筋腱・薄筋を使用するSTG法の2つがあります。この術式によってアプローチポイントが変わります。
BTB法では膝蓋腱を移植することにより癒着が起こるため、膝蓋骨の動きが制限されます。膝蓋骨の動きが制限されると、膝関節の屈伸の制限が生じます。そのため、癒着による膝蓋骨の可動域制限を改善するため、膝蓋骨のモビライゼーションが有用です。
一方で、STG法では膝関節の屈筋の癒着が起こり、膝関節の伸展制限が生じます。膝関節の伸展制限に関しては、半腱様筋腱・薄筋のモビライゼーションや筋膜リリースを行なうことが有用です。
上記のように術式により問題点やアプローチポイントが異なりますので、介入前にアプローチ前に術式を確認するようにしましょう。
【膝を極める3回コース】
膝痛アセスメント・アプローチ完全攻略3回コース
講師 鈴木 慎祐 先生(東京ひざ痛専門整体院)
3回まとめて受講すると3,000円クーポンプレゼント(会員のみ30名限定)
https://www.rishou.org/seminar/theory/x06-2022#/
第1回
2022年9月11日(日) 14:00~16:30
間違ったアプローチに喝!
全人工膝関節置換術と前十字靭帯損傷のリハビリテーション
https://www.rishou.org/seminar/theory/r80-2022#/
第2回
2022年10月10日(月・祝) 14:00~16:30
脳卒中による麻痺が膝痛を引き起こす理由を知ろう!
https://www.rishou.org/seminar/theory/r81-2022#/
第3回
2022年11月5日(土) 14:00~16:30
やみくもなアプローチはキケン!内部障害で起こる膝痛を見極めよう
https://www.rishou.org/seminar/theory/r82-2022#/
上記各1講座受講で、離床アドバイザー実技0.5単位が取得できます。皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
Tweet