日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.350 【そこで変わるの!?】注意障害の患者さんに関するQ&A

質問

注意障害でなかなか食事が進まない患者さんに対して何かよい対応はありますか?

回答

注意障害でなかなか食事が進まない患者さんに対しては、食事に集中しやすい環境を整えてあげることが大切です。食事が進まない原因として、周囲の音や視覚情報といった外部の刺激により、気が散ってしまうことが考えられます。よくやられる対応として、食事に集中できるよう個室を用意したり、カーテンで仕切ったりすると思います。

そこで、意外ところでひと工夫。「食器」に注目です。重度の注意障害の患者さんは、食器の模様に気が散って食事が進まないことがあります。模様がない食器を使用すると、食事時間がグーンと短くなったケースもいるので、是非、試してみてください。

食事が摂取できなくなると栄養状態が悪くなり、筋力や体力の低下から転倒しやすくなります。その結果、臥床期間が長くなって認知機能の低下も引き起こしてしまいます。障害にあった環境づくりが、食事場面でも大切だと考えます。

[高次脳機能障害の評価・予後予測を学びたい方は]
9月3日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
脳梗塞との違いがわかれば臨床が変わる!
Dr 田川の「脳出血」による高次脳機能障害の病態と予後予測の仕方
【講師】田川 皓一 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r118-2022#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。