日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.307 【15Lなのに30L?】酸素療法に関する Q&A

質問

高流量で酸素投与するには、30L/分以上が必要ということですが、私の病院では、インスピロンネブライザーの酸素流量計の最大値が15L/分までしかありません。どう設定すればよいのでしょうか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

簡単にいうと、インスピロンネブライザーは、酸素と空気を混ぜ合わせて、30L/分以上のガスを作りだすので、酸素は最大15L/分までということになっています。インスピロンネブライザーは、酸素流量計の最大値はどの病院でも15L/分までが一般的です。そのため、30L/分以上流さないと吸入酸素濃度を正確に投与することができないので、周囲の空気を吸って補うことで、高流量システムと位置づけられています。下の表を見てください。

黄色部分が、空気と酸素を混ぜ合わせて、高流量に必要な30L/分になる投与流量です。設定時には、まず、設定したい酸素濃度を決め、(①)次に、その濃度で、黄色になる部分を探します。例えば50%で投与したいと考えた場合に、黄色で示された最初の場所は32.7のセルになります。

目を上方に移動して「酸素流量」を見てみると、50%で32.7となるのは、12L/分となります(②)。これは、12L/分の酸素を流せば、空気を補って患者さんに32.7L/分が投与され、結果的に酸素濃度は50%になる、ということを示しています。インスピロンネブライザーの設定時には、この表をみて酸素流量を決め、ダイヤルを合わせて投与してください。