質問
β遮断薬が投与されている患者さんは、心拍応答に注意と講義でありましたが、具体的にどのように注意すればよいのか教えてください。
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
ひと言でいうと、離床時に心拍数が上昇しているか確認しましょう。β遮断薬は交感神経の受容体を抑制することで、心拍数や心筋収縮力を低下させる作用があり、主に頻脈姓不整脈の治療として使用されます。通常離床や運動時には、心拍応答といって心拍数を増やして血流をまわします。しかし、β遮断薬が効きすぎていると、心拍応答不全が起こり、離床時に心拍数が上がらず、息切れや易疲労を訴えて離床が進まない症例を経験します。このような時は、β遮断薬の減量ができないか、主治医に相談してみましょう。
離床時の息切れや易疲労=過負荷と決めつけず、薬もチェックしてみてください。
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