質問
抗血小板薬・抗凝固薬のポイントで頭痛に耐えられない時は、薬剤の減量などを検討とありましたが、なぜ薬剤で頭痛がおこるのですか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
頭痛を起こしやすい薬剤として、抗血小板薬であるシロスタゾールが有名です。シロスタゾールによる頭痛の原因は脳圧亢進です。脳圧は、脳実質、髄液、血液の3つの要素で形成されていて、これらのいずれが増加しても脳圧が上昇します。抗血小板薬のシロスタゾールは血管拡張作用があり、脳血流が増加することにより、脳圧が亢進して頭痛を起こすことがあります。
頭痛がリハビリやケア・離床に影響を及ぼしている場合、シロスタゾールによる作用が原因と考えられるときは、薬剤の減量や変更を検討しましょう。
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