質問
コロナ禍の面会制限で、最期のお別れができずとても悔やまれていたご家族がいました。感染対策としては仕方がないのですが、何もできないことに納得できない自分もいました。どのように気持ちを整理すればよいでしょうか？
回答
回答者：曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
ご質問のように、大切な人と死別しても、感染防止という名目で、望んだ形で別れができず、悔やんでいる人もいると思います。でも仮に百万回後悔しても過去は変わりません。「終わったことはベストチョイスだった」と思ってみてはいかがでしょうか。亡くなった人は「成仏」といって仏になっています。人間の思考を超えた存在である仏ですから「すべてよし」と笑っていると思いますよ。
一方で「この世に当たり前なんてない」と考えることも重要です。私たちは、朝、自宅で見送った家族が当たり前に帰ってくると思っていますが、突然いなくなるということもあり得るのです。そう考えると、「あとで話そう」「今度やろう」と思わずに、いまを最大限大切にできるのではないでしょうか。そのことが、突然お別れすることになったときに、後悔を少しでも減らすことができるかもしれません。
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