質問
腹臥位を実施したことがないのですが、特に注意した方がよいポイントがあれば教えてください。
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣
私の臨床での経験から考える重要なポイントは、「介助を止めて確認し合うタイミング(スタッフが一呼吸する場面)があるか」です。
介助を止めるタイミングですが、背臥位から90°側臥位になり下側になる上肢・手の確認、ここで一旦ストップです。次に、前傾側臥位となって下側の上肢・手を後方から抜く、ここで一旦ストップして挿管チューブ(または気切カニューレ)がベッド面と干渉していないか確認をします。最後に、クッションで頭部・胸部を支えながら少しずつ腹臥位へ移行、といった流れです。
間違っても、一気にひっくり返そうとせず、自らがイニシアチブを十分にとることのできるリーダーとなり、介入スタッフ全員の動く・止まるを統率することで、皆が落ち着くことができ、安全な腹臥位療法が可能となっていくと思います。
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