日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.284 【実際にどのくらいがいいの?床上エルゴメーターの時間・頻度】

質問

床上エルゴメーターも筋萎縮予防として有効だとわかりましたが、実際に、どのくらいの時間や頻度で実施するとよいのでしょうか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

床上エルゴメーターに取り組まれているのは素晴らしいですね!今のところエビデンスは十分ありませんが、臨床では筋萎縮対策として効果を実感することがあります。

さて、ご質問の件ですが、筋萎縮対策が必要な重症な患者さんを想定した場合、1日1回、15分~20分くらいが現実的だと思います。先行研究では、20分~30分、1日2回の介入とするものが多い印象ですが、実際の臨床で30分を1日2回は、かなり負荷が強いと思います。短い時間、低負荷で良いので、連日実施することが大切だと考えています。

現在のところ、床上エルゴメーターの実施時間や頻度に関する、標準化された目安はありませんが、患者さんの状態や疲労感をアセスメントし、過負荷にならないように設定することをお勧めします。