日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.262 【食後の離床がポイント!】食道咽頭逆流に関する Q&A

質問

最近、担当の患者さんが食後に喉に戻ってくる感覚があると訴えがありました。食道咽頭逆流がある場合の対応について教えてください。

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床学会 講師陣

嚥下内視鏡検査で食道咽頭逆流が確認されている場合の対応として、2つお勧めします。

1つは、食後の離床です。食後すぐに臥床している場合、食道咽頭逆流を起こしやすくなるので、食後1~2時間程度は、座位以上の離床をするように指導してみましょう。

2つ目は、薬剤のチェックです。意外を知られていないのですが、降圧薬であるカルシウム拮抗薬は、食道の動きを低下させる副作用があり、食道咽頭逆流を起こす可能性があります。他の降圧薬への変更を検討してみてください。

食道咽頭逆流を繰り返す場合は、肺炎のリスクがあるため、早期に発見し、対応することが重要だと考えます。2つの対策を参考にしてみてください。