質問
頚髄症で上肢に痺れの訴えがある場合、ADLで気をつけるべき動作はありますでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣
神経症状を出しやすい動作は、「伸展」「同側回旋」「同側側屈」です。
同側とは痺れ症状が出ている側のことで、右手が痺れる場合は、右回旋と右側屈は避けるべきということです。
いずれの動作も神経根を圧迫するリスクがあるため、ADLにおいても注意が必要です。
具体的には立ち上がり動作で過度に伸展させない、テレビの配置は頸部の同側回旋する位置にしない、枕が低すぎる場合には、側屈位となるので高さを高めにするなどが挙げられます。
日々繰り返す動作で症状を誘発していることが意外とあるので、ADLや基本動作をよく見て、神経症状を出しやすい動作となっている場合は、環境設定や動作パターンの改善を考えましょう。
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