質問
CPAPモードの患者さんを離床していたところ、頻呼吸で少し苦しそうな様子でした。この状況をどのように考えればよいでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣
自発呼吸が多くなっている原因はいくつか考えられます。
臨床でよく遭遇するところでは、ベースの呼吸疾患が悪化した、疼痛が強い、呼吸器のサポートが不十分、などです。
ベースの呼吸疾患の悪化が疑われる場合は、血液ガスやレントゲンなどの検査によるデータの確認が必要となります。
また、疼痛などで呼吸回数が多くなっている場合は、鎮痛薬の投与が考慮されます。
呼吸器のサポートが不十分なケースでは、PSを調節して吸気補助をかけるか、サポート圧を高めに設定し直して呼吸状態を観察することが考えられます。
離床時に、患者さんが「何かきつそうだな」というときは、その直感はだいたい当たっています。
自分で原因が絞りこめないときは、多職種や先輩にすぐに相談し、これ以上の悪化を招かないよう行動につなげましょう。
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