日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

Q&A Vol.180 【患者さんも自分も守ろう!】介助で腰を痛めないコツ

質問

介助により腰にかかる負担のお話しは目からウロコでしたが、施設では積極的に機器の導入が難しいのですが、介助の負担を減らすよい方法はありますでしょうか?

回答

回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣

確かに機器の導入にはコストがかかるので、独断では決められない問題ですよね。

でも、決して介助を無理して一人でやらないことが大切です。一人で介助することに負担を感じた場合や、腰を痛める不安がある場合は、介助する人を増やしましょう。

画像のように上体と脚の介助を分担してスライド移動する方法が、オーソドックスな2人介助の方法です。

この他に、当会では「お尻専門官」と呼ぶ方法もあります。

1人は、通常の前方からの介助を行い、2人目が患者さんの後方から骨盤を支える役となります。
全介助の患者さんや体格の大きい患者さん、介助する側の体格が小さい場合には、無理せず介助者を増やして対応することをお勧めします。