質問
胸水があると、立位撮影のレントゲンでCPアングルがDullになることは理解できたのですが、背臥位でポータブル撮影された写真の場合にはどうなるのでしょうか?
回答
回答者:曷川 元、他 日本離床研究会 講師陣
胸水は肋骨と肺の間にある胸腔と呼ばれる部分にたまります。
このため、立位で肺の下部にたまっていた胸水は、臥位になると、肺の背面全体に分散移動し、肺野が白くぼやけたような、すりガラス様の画像になります。
もし、立位がとれない患者さんの胸水を確認したい場合には、側臥位正面(デクビタスポジション)で撮影し、下側に胸水が液面形成するか確認すると良いでしょう。
こうした原理は下記のブログによく記載されています。
参考になさってください。
長尾大志先生のやさしいい呼吸教室
http://tnagao.sblo.jp/category/1175920-1.html