日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【アセスメントすべきはここ!重症化と関連することとは】

臨床では、疾患に関する情報が少なくて、アセスメントに悩むことがあると思います。

そんな悩みの解決に役立つ、つぶやきを紹介します。

COVID-19患者さんでは、どのような人が重症化するのか、十分わかっていません。

この研究では、COVID-19患者さん5256人を対象に、重症化する患者さんの特徴を調査しました。その結果、重症化に関連する要因として、ADLレベルのほかに、認知機能が有意に影響していました。その中でもなんと、重度の認知機能障害で死亡率が2.79倍だったのです。

COVID-19患者では、ADLや肺炎増悪など、身体機能などに着目されがちですが、認知機能障害のアセスメントも重要と認識する必要を感じる研究です。また、重症化が予測される患者さんでは、離床レベルの調整や、よりケアを重点的に行う必要があると考えられます。

下記原典では、ADLや認知機能以外の要因と重症化との関連をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Orestis A. Panagiotou et al. Risk Factors Associated With All-Cause 30-Day Mortality in Nursing Home Residents With COVID-19. JAMA Intern Med. 2021.
https://tinyurl.com/y5ckfw4c

文:離床推進ファシリテーター 研究グループ部会