日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【15度で驚きの差が!】頭部外傷患者に対するヘッドアップの効果

臨床ではヘッドアップの角度に悩むことがあると思います。

そんな悩みの解決に役立つ、つぶやきを紹介します。

結論からいうと、「30度のヘッドアップ」は、意識レベル改善に関与するかもしれません。

この研究では、頭部外傷患者30名を対象に、ヘッドアップ30度とヘッドアップ15度の2群に分けて、意識レベル(GCS)や平均血圧などを比較しました。

結果は、ヘッドアップ30度で意識レベル、平均血圧に有意な改善が認められました。

僅か15度の差でも意識レベルに違いが生じるので、頭部外傷患者のヘッドアップはかなり重要と考えられます。

下記原典では、ヘッドアップの角度と意識レベル・血圧の具体的数値をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Sumirah Budi Pertami, Sulastyawati, Puthut Anami. Effect of 30°Head up position on intracranial pressure change ㏌ Patients with head injury in surgical ward of General Hospital of Dr. R. Soedarsono Pasuruan. Public Health of Indonesia. 2017,89-95
https://bit.ly/3BLj9ge

文:離床推進ファシリテーター 研究グループ部会