日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【これは目からウロコ!小さな障害の改善で大きな効果】

忙しい日々の業務で、つい見逃している小さな障害はありませんか?

そんな悩みの解決に役立つ、つぶやきを紹介します。

当病棟のトイレには引き戸の出入り口に、数ミリの小さな段差がありました。

この段差は、車いす介助時にはそんなに気にならないのですが、歩行器やシルバーカーを利用している患者さんが、毎回引っかかってしまい転倒するケースもあり、「バリア―(障壁)」になっていました。

転倒予防のため、段差を通る際には患者さんから看護サイドに、必ず声掛けをして見守りを依頼するように決めました。

すると、『自分で行けるのに、なんで、毎回看護師を呼ばないといけないの?』と、患者サイドからの訴えがありました。

確かに。。。この段差がなければ一人でも行けるよね。この「バリア―(障壁)」の大きさを痛感しました。

そこで、マットを敷き周囲をテープで固定したところ、段差が改善され、自由にトイレに行くことができるようになり、患者さんも看護師もストレスが軽減しました!

病棟での排泄行為という、“ながら離床”を阻害しているものを発見し、改善することは患者のQOL拡大に結び付くと思います。

病棟のみならず在宅でも同様の障害はあると思います。少しでも安全で動きやすい環境づくりが提案できると良いですね。

文:離床推進ファシリテーター 看護部会