日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【重症患者の安全な離床のキーマンとは】ファシリテーターのつぶやき

離床は重要とわかっていても、重症患者さんではなかなか進められない。

そんな悩みに参考になるつぶやきを紹介します。

重症患者の離床を促そうと、離床の基準やプロトコルを作ったけれど、なかなか離床の実施が促進されない、と悩んでいないでしょうか。

重症患者の離床を促進するための意外なポイントについて、ユニークな報告があります。

この研究では、過去の離床に関するレビューから、重症患者の離床実施を促すために影響する因子について調査しています。

その結果、重症患者の離床実施を促すために重要なのは、離床の基準やプロトコルの作成や離床の教育よりも、「ファシリテーター」だということです。

ファシリテーターとは、離床の基準やプロトコルがあることを広め、離床が円滑に進むように促す役割の人です。

今後は、離床について専門的な知識を持った、当学会の離床アドバイザーのような医療者の活躍の場が期待されるのではないでしょうか。

下記原典では、離床の障壁(バリア)と対策の詳細をみることができ参考になります。

是非、ご覧ください。

Tsung-Hsien Wang. Early Mobilization on Patients with Mechanical Ventilation in the ICU. Physical Therapy Effectiveness, 2020.
Early Mobilization on Patients with Mechanical Ventilation in the ICU | IntechOpen

文:離床推進ファシリテーター 研究グループ部会