日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【出来たことの共有が力に!】ファシリテーターのつぶやき

高次脳機能障害は見えない障害であるため、ADLでの失敗で落ち込む患者も多く、医療者側も関わり方に悩むことがあると思います。

そのような高次脳機能障害の患者さんへの関わりについて、参考となるつぶやきを紹介します。

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先日、学生さんと一緒に受け持っていた患者さんの話を紹介します。

ある患者さんが高次脳機能障害により、失禁や失行によりADLがうまくできないことから、元気がなくうつ傾向になっていました。

そのような状況に対して、学生さんと一緒に継続した声かけと指導を続けた結果、患者さんの失禁が無くなり失行も改善してきました。

率直に出来るようになってきたことを、患者さんに笑顔でお伝えすると…。

褒められて患者さんは笑顔に!

それをみた学生さんも笑顔に!

褒められたらみんな嬉しいよねと思った出来事でした。

高次脳機能障害は、障害の悪いところだけでなく、良くなっているところも目に見えにくいです。

なので、良くなっているところにもしっかりと目を向けて、患者さん本人を共有することが、改善への第一歩となると思います。

文:離床推進ファシリテーター 看護グループ部会