日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【気切が離床に影響する? 研究グループのつぶやき】

臨床では、挿管より気管切開の患者さんの方が、

離床を進めやすいと感じることがあるかもしれません。

そんな意見を後押しする報告がブラジルより届きました。

この研究では、重症頭部外傷の患者さんに対して、

平均5日ほどの早期に気管切開を行い、

入院期間や合併症への影響を調査しています。

結果は早期に気管切開をすると、入院期間が短く、

合併症リスクが有意に低かったとしています。

気管切開のタイミングを早くすることで、合併症のリスクが減り、

離床レベルがスムーズ行える可能性があるため、

「離床が進んでいない」と感じたときには、

気管切開が必要ではないか、チームで検討することも必要かもしれません。

下記原典では、各アウトカムの詳細を見ることができ参考になります。

是非、ご覧ください。

Sabrina Araujo de Franca, BaSN et al. Early Tracheostomy in Severe Traumatic Brain Injury Patients: A Meta-Analysis and Comparison With Late Tracheostomy. Critical Care Medicine, 2020, e325-e331.

https://journals.lww.com/ccmjournal/Abstract/2020/04000/Early_Tracheostomy_in_Severe_Traumatic_Brain.35.aspx

文:離床推進ファシリテーター 研究グループ