
施設より褥瘡が悪化した患者さんが入院してきました。
入浴やおむつ交換を長期に渡り拒否し、
暴力行為もあるという施設からの情報もあったため、
おむつ交換や体位変換を少し強行し行ってしまいました。
もちろん、患者さんも激しく抵抗していましたが…。
そんなある日、
患者さんに『お尻に床擦れが出来ているから綺麗にしないといけない』と
ゆっくりと説明しました。
また、本人のリズムに合わせて体位交換しおむつ交換を行いました。
数時間後に入浴すると「気持ちよかった」と発言が聞かれました。
傾聴すると、無理やり腕をつかまれたり、
介助者側のリズムで動かされるのが嫌で拒否していたと判明!
それからはケアに対しても協力して下さいました。
まさに心の血栓が溶けた瞬間でした。
忙しさのあまり患者さんの本心見えなくしていませんか?
患者さんの想いが見えるとケアや離床が進むことを教えて下さった方でした。
文:離床推進ファシリテーター 看護部会
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