日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【離床のエビデンス】離床は院内死亡率やQOLには影響しないのか 研究ファシリテーターからのツイート

早期離床は、合併症の発生や退院時期には影響しますが、死亡率との関連は十分わかっていません。

今回紹介する論文は、過去の離床に関する調査から、ICU入室から1週間以内に早期離床したグループと、それより遅い時期に離床したグループについてあらゆるアウトカムを比較しています。

結果として、死亡率や健康関連QOLに違いはありませんでした。

一般的に離床の介入で効果ありとされるのは、48時間以内の介入であり、やはり「1週間以内」に介入するのでは、遅すぎるということがわかります。

私たちは入院・手術後2日以内に介入することを、まずは念頭におき、アプローチをする必要があるということを再認識させられた文献でした。

下記の原典では、死亡率・健康関連QOL以外に筋力や有害事象に関する結果も見ることができます。

是非、ご覧ください。

Yohei Okada et al. Early versus delayed mobilization for in-hospital mortality and health-related quality of life among critically ill patients. J Intensive Care.2019;7:57

https://jintensivecare.biomedcentral.com/articles/10.1186/s40560-019-0413-1

文:離床推進ファシリテーター研究ファシリテーター