日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【早期離床と荷重訓練のポイント】股関節術後のエビデンス

整形外科手術を受ける患者さんも高齢化が進んでいますが、
早期離床はやはり有効なのでしょうか。

そんな疑問のヒントになるつぶやきを紹介します。

大腿骨近位部骨折手術後の離床について、
高齢者を対象とした興味深い報告がありました。

この研究では、平均82歳の高齢の整形術後の患者さんに、
術後24時間以内の離床と全荷重を実施したところ、
入院期間短縮や歩行能力の向上を認めました。

更に、早く荷重を進めた方が、
痛みの減少につながるという意外な結果も得られたのです。

一般的な論文が65歳以上を対象とするものが多い中で、
超高齢化社会で離床に関わる日本にとって、
参考になる研究だと感じました。

下記原典では、骨折のタイプや具体的な離床・荷重のプロトコルを見ることができ、大変参考になります。

是非、ご覧ください。

TOLGAHAN KURU, HACI ALİ OLÇAR. Effects of early mobilization and weight bearing on postoperative walking ability and pain in geriatric patients operated due to hip fracture: a retrospective analysis. Turk J Med Sci
(2020) 50: 117-125.

https://journals.tubitak.gov.tr/medical/abstract.htm?id=26505

文:離床推進ファシリテーター 研究グループ