日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

講演内容

急変・悪化したらどうしよう・・そんな不安を吹き飛ばすとっておきの手段とは?

1つひとつのパラメータの意味はなんとなくわかるけど、離床するとなると急変がコワくて・・そんな悩みはありませんか?そんなあなたへの特効薬は、実際の症例で学ぶこと。厳選された50の症例で、現場と同じ状況のアセスメントを経験すれば、”活きた知識”が身につくので、不安が解消すること間違いなし!さあ、あなたもベテランが経験した”離床がうまくいかなかった症例””急変寸前で気づいた症例”を学んで、アセスメント名人になってみませんか?

※この講座は離床アドバイザー習得コースの理論コース単位1単位を取得できます。

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臨床力を鍛える離床クイズ 栄養と離床に関する問題

問題
「COPD増悪により、1カ月以上臥床が続いている患者さん。血清アルブミン1.9 g/dLの状態で、積極的に離床ができない状態が続いています。さて、あなたなら、どの程度の離床レベルを設定しますか?」

解答・解説
低栄養時の離床レベルは、ADL動作程度の負荷が適切だと考えます。
アルブミン値が3.0 g/dL未満では、蛋白異化が進むと言われているため、できるだけ負荷をかけず座位、立位など、日常生活で必要な動作にとどめることがすすめられます。
疲労感を訴えたら中止し、小まめに休みながら行っていきます。
この症例の場合は時間が許す場合は、離床時間10分程度を2回に分けて行うのが理想です。
反対に低栄養状態では、自分で動くことが難しいため、褥瘡などその他の合併症のリスクも高くなります。
積極的に「運動」は難しくても、「離床」は止めないことが最大のポイントです。