日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【疑うべき所見を確認できますか?】腱板損傷を疑うフィジカルアセスメント

画像は棘上筋の関節側断裂を疑うMRI所見です。腱板損傷の画像診断がすぐにできない場合に、フィジカルアセスメントで腱板損傷を疑うための所見について質問です。

1.腱板損傷が最も多い棘上筋を、触診で確認できますか?
2. 腱板損傷のときに、棘上筋の筋腹は萎縮するでしょうか?それとも浮腫で腫れるでしょうか?
3.上腕二頭筋長頭腱が内側に偏位しているとき、断裂が疑われる腱はなんですか?
4.腱板断裂したときに、上腕二頭筋長頭腱が内側に偏位する理由を説明できますか?

回答に自信がない方は下記講座の適応あり!

回答・解説は最後にあります

4月6日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
アプローチの効果が“ガラリ”と変わる!整形領域の触診・解剖講座~構造を立体的に捉えて触る一撃必“察”の技~上肢編
講師:町田 志樹 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r140-2025#/

[シリーズでも受講できます]
4/6(日)-5/24(土) ※2週間見逃し受講期間有り
アプローチの効果が“ガラリ”と変わる!整形領域の触診・解剖講座~構造を立体的に捉えて触る一撃必“察”の技~2回シリーズ
https://www.rishou.org/seminar/theory/x152-2025#/

〇質問の回答と解説

1.棘上筋の筋腹は肩甲棘上方で触れることができる
2.筋萎縮と浮腫両方起こる可能性がある
3.肩甲下筋腱の断裂が疑われる
4.肩甲下筋腱は上腕二頭筋長頭腱を上から覆う構造をしているため、これが切れると、
支持している(肩甲下筋腱が上から押さえていた)上腕二頭筋長頭筋腱が内方偏位(脱臼)する

上記講座では、腱板損傷に必要な触診とアプローチについて詳しく解説されます。

※画像提供:画像診断まとめ