日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【術前のアプローチがキモ!前十字靭帯術前に伸ばすべき筋とは】

解いて臨床力をアップする離床クイズの時間です!

今回は離床を円滑に進めるための、前十字靭帯損傷術前のアプローチに関するクイズです。

是非、解いてみてください。

Q.
前十字靭帯損傷術前にしっかりと膝が伸びるように指導されている患者さんがいました。
術後円滑に離床をすすめるために、特に伸ばすよう指導すべき筋はどこですか?

1.ハムストリングス
2.薄筋
3.大腿四頭筋

解答解説はこちら▼▼▼

A.
正解は1と2です。

まず前提として、前十字靭帯術後には疼痛や侵襲の影響で膝の可動域は悪くなります。

そのため、術前から可動域を確保することは重要で、特に膝関節の伸展を確保することで、大腿四頭筋の使いやすい状態にしておくことが大切です。

特に膝関節の伸展制限の要因となる、ハムストリングスと薄筋のアプローチは重要となります。

なぜならば薄筋は、半膜様筋と合わせて、前十字靭帯再建に使われる可能性のある筋です。

再建術のために薄筋が切除されると、当然術後に硬くなります。

その意味でも、術前にストレッチや筋のリリースなどにより、伸張性を確保することが重要なのです。

術前アプローチや患者さんへの指導の際に意識してみてください。

【前十字靭帯術前後のアセスメント・アプローチを詳しく学びたい方は】

膝痛アセスメント・アプローチ完全攻略3回コース

講師 鈴木 慎祐 先生(東京ひざ痛専門整体院)
対象 PT・OT・ST・看護師(左記以外でも受講可)
受講料 各1回 会員 5,400円(税込) 一般 6,400円(税込)
     ↓
    3回まとめて受講すると3,000円割引!
    (会員のみ30名限定 16,200円→13,200円)

第1回
2021年8月29日(日) 14:00~16:30
間違ったアプローチに喝!
全人工膝関節置換術と前十字靭帯損傷のリハビリテーション

第2回
2021年9月25日(土) 14:00~16:30
脳卒中による麻痺が膝痛を引き起こす理由を知ろう!

第3回
2021年11月3日(水・祝) 14:00~16:30
やみくもなアプローチはキケン!内部障害で起こる膝痛を見極めよう

上記のうち2 講座受講で、離床アドバイザー実技1単位が取得できます。

各講座の詳細はこちら▼▼▼
https://www.rishou.org/seminar/theory/x06-2021#/

皆様の申込みをお待ちしております。