
今回は、臨床で同僚から相談された内容を共有します。
皆さんだったら、どのように応えるか、是非、考えてみてください。
Q.
難病の患者さんから、「生きている意味がない」「早く死にたい」と、会うたびに毎回言われて、こちらも精神的に参りそうです。
医療者として共感しなければならないと思うほど、こちらの精神がすり減ってしまいます。
どうすればよいですか?
A.
相談に対する解決策は、「共感しないこと」です。
一見冷たい人のように感じるかもしれませんが、共感するということは、相手の痛みを「共有」することなので、当然、医療者の精神はすり減ります。
これを繰り返していては、最悪仕事が続けられなくなります。
大事なことは、「自分を大切にすること」です。
自分を癒すこと、愚痴を言えること、限界を知り無理をしないこと、これらを意識して、自分に余裕を持ちましょう。
自分に余裕があれば、相手の苦痛・痛みに少し寄り添うことができるのではないでしょうか。
バーンアウトしそうと感じたら、良い意味で、「自己中心的」になってみてください。