日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

離床クイズ

今回は離床前の患者さんの訴えに関するクイズです。

Q.

離床の前に患者さんの足をみると、少し色が悪い気がしました。
あなたならこの後離床を進めますか?踏み込んでアセスメントをしますか?

A.

「足の色が悪い」というのは、足潰瘍の前兆かもしれないので、そのまま離床せずに、注意深くアセスメントする必要があります。
皮膚の変化としては色のほか、冷感や腫脹、熱感がないか確認します。
ほかには、疼痛の有無、や動脈の触知ができるかを確認しましょう。
動脈の触知ができず、冷感、疼痛がある場合は末梢動脈性疾患(PAD)を、腫脹、熱感があり疼痛がない場合は糖尿病による障害を疑います。
これらの問題が見られた場合は、そのまま離床せずに、皮膚科やフットケアの専門チームに相談しましょう。
是非、注意してみてください。

【足病・足潰瘍の診かたと離床のポイントを学びたい方は】

2月23日(火・祝) 10:00~16:10 2週間視聴期間有り
足病・足潰瘍のフットケア・リハビリテーションの実際
【講師】廣島 あかね 先生 猪熊 美保 先生
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