日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

新型コロナ症例に対する腹臥位


※被写体はモデルです

米国集中治療学会から、新型コロナウイルスの治療に関するガイドラインが発表されました。

人工呼吸を行う患者に対して、
12時間~16時間の腹臥位を推奨するとしています。

ARDS(急性呼吸窮迫症候群)を合併する重症例では、
肺の一部分だけに極度の換気ストレスがかかることを避け、
肺全体での換気を実現することができるため、
新型コロナウイルス患者の状態悪化を防ぐ可能性があります。

日本では、まだ長時間の腹臥位を行っている施設は少ないため、
鎮静剤の使用を考慮し、 褥瘡予防(特に顔面頬部・胸骨部・上前腸骨棘・陰茎など)に留意して行いましょう。

米国集中治療学会ガイドライン:
https://www.sccm.org/disaster