【問題】
79歳女性。悪性リンパ腫と診断され化学療法目的で入院。化学療法を繰り返すと嘔気、下痢などの消化管症状が続き食思不振となった。体重が半年前は52kgだったが45kgまで減少し、血清アルブミン値が2.0g /dlまで減少した。握力を測定すると右が13.6kg、左が12.8kg、5回立ち座りテストは19.8秒であった。この患者の離床を考える上での対応・評価のうち正しい組み合わせのものを選べ。
a. この患者はサルコペニアの可能性がある
b. 栄養不良のためベッド上安静が望ましい
c. 食事メニューについて栄養士に相談した
d. 廃用症候群のリスクがあるため、一日5000歩程度は歩くように伝えた
e. この患者は前悪液質の状態である
選択肢:
1.a,b 2.b,c 3.c,d 4.d,e 5.a,c
【解答】
正解 5
解説
a.女性なら握力18kg未満、5回立ち座りテストで12秒以上かかるとサルコペニアが疑われる(AWGS2019より)
b.栄養が悪くても安静にすべきでない。日常生活程度の離床はすべき
d.栄養不良のためそこまで動く必要はない
e .前悪液質ではなく悪液質である
【今後の試験日程のご案内】
現在、願書を受け付けております、
日本離床学会主催 離床インスタラクター・アドバイザー・プレアドバイザー認定試験は、オンラインで開催します。
【日程】
2025年3月20日(木・祝)10:00~11:45
【試験様式】
zoomとgoogle formを用いたWeb試験
※インターネット環境を使用し、Webカメラを通して試験を行います。