【問題】
50代男性。細菌性髄膜炎にて入院。意識障害で発症し一般病棟で管理されていたが、痙攣重積発作のコントロールがつかずICUに入室。挿管・人工呼吸器管理となった。ミダゾラム・抗けいれん薬を投与し、人工呼吸器(Bipapモード)で管理されており、時々30~40秒の全身痙攣を起こすことがある。
この症例への離床の考え方・アセスメントにおいて、適切でないものを1つ選べ。
選択肢:
- 離床中に全身痙攣を起こしたので、側臥位にしてドクターコール後、酸素投与を開始した
- 痙攣発作時には離床は禁忌だが、安静期間が長くなるとデコンディショニングのリスクもあるため、痙攣のコントロール状態を考慮して離床は試みるべき
- 細菌性髄膜炎ではCRPの上昇を認めないことがある
- ミダゾラムによる鎮静は浅いため、離床中は声掛けをしながら動作協力を促した
- 意識障害による誤嚥性肺炎発症のリスクを考慮し、なるべくヘッドアップの時間を確保するよう努めた
【回答】
正解 4
解説
ミダゾラムは深鎮静目的に使用されることが多い鎮静剤である。そのため、離床時に声掛けによって協力を得ることは難しい可能性が高い。体位変換やヘッドアップを中心とした離床が現実的である。