日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

離床学会資格認定試験問題③

【問題】

脳梗塞急性期患者の離床を検討中である。脳循環自動調節能について正しいもの1つを選べ。

選択肢:
1.     自動調節能とは一定の頭蓋内圧を保つ機能の事をいう 
2.     自動調節能が破綻した場合、血圧が高くなると、脳血流も上昇する
3.     自動調節能が破綻した場合に問題なのは血圧が低下した時の虚血のみである
4.     自動調節能は収縮期血圧50mmHg~150mmHgの時に脳血流が一定に保たれる
5.     自動調節能は拡張期血圧50mmHg~150mmHgの時に脳血流が一定に保たれる

【回答】

正解 2

解説

1、自動調節能とは一定の脳血流を保つ機能の事をいう→✕
2、自動調節能が破綻した場合、血圧が高くなると、脳血流も上昇する→○
3、自動調節能が破綻した場合に問題なのは血圧が低下した時の虚血のみである→×血圧の上昇も注意が必要。脳浮腫や出血を助長させる
4、自動調節能は収縮期血圧50mmHg~150mmHgの時に脳血流が一定に保たれる→×収縮期血圧ではなく平均血圧
5、自動調節能は拡張期血圧50mmHg~150mmHgの時に脳血流が一定に保たれる→×拡張期血圧ではなく平均血圧