急性期栄養療法のアウトカム評価に関する問題

急性期栄養療法は介入効果を評価するアウトカム評価を実施することで、介入が正しかったかを判断できます。特にPICS※は評価をしっかりと行えば、その後のアプローチにも役立てることができます。以下のPICS評価に関する問題について確認し、急性期栄養療法の理解を深めてください。
PICS※:集中治療後の患者の長期にわたる後遺症。身体障害、認知障害、精神障害の3つの側面があり、身体障害は身体機能低下と筋肉量低下に分かれる。
Q. PICSの評価に関する以下の説明で、正しいものはどれか。
選択肢:
- PICSの身体機能評価で握力評価は推奨されており、フレイルの評価でも推奨されている
- PICSの身体機能評価で用いるBarthel Indexでは、軽症から重症まで評価できる
- 重症患者の筋肉量評価でエコーを用いる際は、ハムストリングスの一つである大腿二頭筋の評価が良いとされている
- CTで筋肉量を評価する場合、腸腰筋の面積評価が行われやすい
正解 4.
解説:
1.PICSの身体機能評価で握力評価は推奨されているが、フレイルではなくサルコペニアの評価でも推奨されている
2. 軽症の場合、Barthel Indexでは満点になりやすい。軽症の場合はSF-36などを用いた方が良い。
3.ハムストリングスではなく、大腿直筋の膝から1/3〜1/2の部位の直径あるいは断面積を評価すると良い
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