日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

急性期栄養療法の理論と方法 クイズ2

運動時間とエネルギー供給に関する問題

急性期患者の運動に必要なエネルギー供給を理解することは、非常に重要です。特に、解糖系、有酸素系、クレアチンリン酸系の各代謝経路の特徴を知ることで、適切な栄養管理を行い、早期回復をサポートできるでしょう。

運動時のエネルギー供給に関する以下の問題をチェックしてみましょう。

Q. 運動時にエネルギーを供給する代謝経路で、2番目に早いものを選びなさい。

選択肢:

  1. 解糖系
  2. 有酸素系
  3. クレアチンリン酸系
  4. 上記以外

正解 1.

解説:

1.解糖系はクレアチンリン酸系の次に代謝が早く、酸素も必要としないため非常に使いやすいエネルギー源である。急性期にはグリコーゲンが枯渇している可能性があるため、糖質摂取を先行させる必要があるケースも少なくない。

2.有酸素系は酸素を必要とし、反応が遅いが、莫大なエネルギーを供給できる

3.突発的な運動の初期には栄養と別にクレアチンリン酸系でエレルギー供給がなされる。ただし、急性期では使用後のクレアチンリン酸の回復が遅くなるため、初動後、次に突発的な運動ができるまでの回復時間が長くかかってしまう。

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