日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【仲間や新人さんを誘って参加しよう!】 ネット生中継臨床相談会

木曜の夜にオンラインで「離床臨床相談会」を開催しています。

一般公募された離床難渋症例について、約1時間行われる充実したカンファレンスです。

司会は、当会代表の曷川を中心とした講師陣がつとめ、応募いただいた症例情報から、たくさんの人とのディスカッションが繰り広げられます。

※学会発表同様に施設または患者さんから必要許諾を得て相談しております。

今週の開催情報

今週の臨床相談会は、久しぶりに症例相談がありました。急性膵炎から多臓器不全に進行し、積極的な離床が困難な症例で、考えられるリスクや、どこまで介入できるのかディスカッションしていきます。是非、ご参加ください。


[臨床相談会]
日時:6/1(木) 20時
開催時間:50~60分
講師:曷川 元 先生 ほか日本離床学会講師陣
テーマ:多臓器不全で介入内容と離床の進め方に悩む重症例

[症例情報]
疾患:重症急性膵炎による多臓器不全
年齢:70代 性別:男性 体重88.4kg(前日比1.5kg増)
現病歴:腹痛にて5月15日に他院へ搬送。急性膵炎の診断にて保存的加療を実施したが他臓器不全を来たし重症管理目的にて当院へ5月19日に入院。5月23日からリハビリ介入。
安静度:ベッド上、意識:覚醒不良(JCSⅢ-300)、コミュニケーション:不可
呼吸状態:人工呼吸器管理(SIMV)、透析:CHDF実施中(カテーテルは両大腿動脈)
胸部レントゲン所見:両側肺の透過性低下(シルエットサインあり)
DVT所見:下肢浮腫なし、ホーマンズ及びローウィンベルグサイン不明
腹部エコー:腹水多量、心電図:心室性期外収縮の散発あり、基本動作:全介助

[現在の介入内容]
関節可動域練習、背抜きカテーテルの挿入があるため可動域練習は足関節、足趾、左手関節しか行えていない。CHDFが両大腿動脈に挿入されているため体位変化不可。主治医からは可動域の維持を目的に介入してほしいとのこと。

相談内容
離床や状態悪化のリスクについて、今後の予後予測やまた介入方法についてディスカッションしたい

Zoomミーティングに参加する 
https://us06web.zoom.us/j/83007456084?pwd=aGdZZG1OaVYzV0NDc092Nm5ZNFFJUT09

ミーティングID: 830 0745 6084 
パスコード: 620926


ネット生中継の様子

是非、実際の質問に答えるネット生中継の様子をご覧ください。

症例相談カンファレンスの特徴

◯参加しやすい時間帯!              

20時から開催することで、家事や子供の寝かしつけを終えてから参加が可能!

◯質問をその場で聞ける              

カンファレンスの様子は、音声だけではなく、チャットを駆使して質問ができます。その場でわかりやすくアドバイスももらえます。

もちろん、相談者だけではなく、参加者からの質問もその場で回答します!

◯多職種・多分野のアドバイスがもらえる      

アドバイスは、看護師目線・リハ目線、さらには医師の目線まで多岐にわたり、満足いくこと間違い無し!!

さらに、離床のスペシャリストである当会講師陣も参加しています。

◯スマホからでも簡単に参加可能!         

参加は誰でも可能で、インターネットさえつながれば、自宅のパソコンでもスマホでも、気軽に参加することができます。

100人を超えるメンバーで行われる大規模カンファレンスは必見です!

アドバイスの内容はまとめられて、後日メーリングリストにて配信されます。

以下に、先日開催された相談会のアドバイスを掲載します。

先週は「薬を見逃していて離床時にヒヤッとしたのはどんな時?」の相談会が開催されました。降圧薬や座薬、鎮痛剤など臨床で実際に困った悩みについて、ベテランから参考になるアドバイスが次々と挙がりました。その様子をレポートします。

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降圧剤の増量を知らずに離床を進めたところ、起立性低血圧を起こしたケースについては、増量や複数の薬剤を併用している場合には要注意というアドバイスがあった。

座薬が入っていることを知らずに、離床後の排便で意識レベル低下を起こしたケースでは、看護師とリハスタッフで座薬処置後の情報共有の方法や、座薬挿入後どのくらい離床を待つべきか、ベテランから具体的なアドバイスがあった。

鎮痛剤では有名な副作用である消化管潰瘍について、下血を起こしてヒヤッとした事例が紹介された、そもそも鎮痛剤で消化管潰瘍が起こる理由や、鎮痛剤に加えて消化管潰瘍のリスクとなる患者さんの特徴も解説され参考になった。

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[相談会のテーマを募集]
今後も臨床相談会では、離床の頼れるお兄さんが、皆さんの臨床の疑問に寄り添い、参加者と解決に導きます。離床に悩む症例や、取り上げてほしいテーマがありましたら、下記フォームより応募ください。

【応募資格】
当日参加できる方

皆さんからの応募をお待ちしております。

相談フォーム


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今、困っている症例について、ベテラン講師陣からアドバイスがもらえる絶好のチャンス!

【参加方法】

離床症例相談会の案内は、当会のメーリングリストの招待メールから参加できます。

この症例検討は、これからの離床を担う新人の方にも、是非聞いていただきたい内容です。右記QRコードを共有していただき、カンファレンスへの参加をお勧めください。

【お友達・後輩の方をお誘い下さい】

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