日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【透析だから離床はできない!?】腎臓リハビリという考え方

加齢で筋肉が衰えていくように、腎臓の機能も低下していくことが知られています。腎臓は「重要臓器」といわれるように、水分・電解質の調整、造血など生体の恒常性維持に欠かせないので、腎臓の障害はさまざまな身体の問題を引き起こします。

腎機能は加齢で低下するから仕方ない…というのは昔のことで、腎障害の初期から離床・運動、栄養療法など、多角的に関わることで、ADL・QOL、生命予後の改善が認められています。さらに、腎障害末期の透析期になると、一気に状態が悪くなり、改善は難しいといわれてきました。

しかし、透析期にも、透析中のベッド活動や、透析前後の離床・リハビリにより、身体機能の改善だけではなく、リンの排泄など透析効率が改善するという報告まで出てきています(文献1)。

高齢患者さんが増え、腎障害のある方を担当することが多くなった今、腎臓専門に領域に所属していなくても、腎臓リハビリの内容を理解し、ケア・アプローチを行うことが重要だと考えます。

6月15日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
透析 栄養 腎臓リハ 専門医師 PTから学ぶ 慢性腎不全の治療と腎臓リハビリテーション
【講師】大崎 慎一 先生 田村 由馬 先生 鶴見 知己 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r72-2024#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。

文献1.
Usui N, et al. Effect of blood volume change related to intensity of intradialytic aerobic exercise on hemodialysis adequacy: a pilot study. Int Urol Nephrol 2022.